深田 上 免田 岡原 須恵

ヨケマン談義11.昔懐かしふるさとの味

11-32.雀の卵

 10円玉持って飴玉5個と雀の卵10個買って食べていた頃が懐かしいとは大阪府河内長野市在住の増田さん、1円玉で2個も買えた雀の卵をよく食べていたと、岐阜県可児市在住の金子さんなど、何人かの方がこの小さな雀の卵に大きな思い出があるとの便りをいただいた。

 雀の卵とは、駄菓子のひとつで、大牟田や熊本や鹿児島で作られていて、そのせいか、九州を中心に食べられていた駄菓子である。この豆菓子は中にピーナツが入っていて、外周は醤油ベースのピリ甘辛味味付けで、明治期からあったとも言われている。駄菓子屋の店先で図1に示すようなガラス瓶に入れられて、量り売りや小分け売り(ばら売り)されていた。昭和の初期には1銭で数十個、昭和40年前後には2個1円で販売されていた。
30年ほど前より袋入りになり、現在でも売られている(図2図3はその販売例)が、50個入りで千円もするものがある。

ばら売り 鹿児島 熊本
図1.ばら売りの雀の卵 図2.鹿児島の雀の卵 図3.熊本の雀の卵
往時の雀の卵のばら売り と 現代の袋入り卵の例

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